80年代後半にPRS社のトップビルダーで組織された「PRS Custom Shop」。
PRS Custom Shopは 《Signature》や《Artist Series》、《Dragon Series》や《10th Anniversary》、
《Rosewood Limited》等、数々の名器を輩出しました。
そのPRS Custom Shopを発展させた形で1996年に発足したのが「PRS Private Stock Team」です。
PRS Private Stock Teamは総責任者であり "Finish Master" の異名をとる Paul Miles氏を筆頭に、
各セクションに熟練のビルダーが名を連ねています。
Private Stockはレギュラーラインとは全く別のラインで一本一本丁寧に製作が進められ、
ただ単に美しいだけではない、最高のクオリティを持ったギターを生み出しています。
顧客のオーダーに応える形で製作されるPrivate Stockは、まさに至高の一本と言えるでしょう。
Private Stockのオーダー内容は細部まで多岐に渡るため、綿密な打ち合わせが欠かせません。
さまざまな要素が絡み合うオーダーは、単に顧客の要望をすべて盛り込めば良い物ができるか、といえばそうではありません。
顧客の要望を織り込みつつ、音質、プレイアビリティ、美観の全てを満たし、顧客の満足がいく一本を創出するべく、
ディーラーとKORG-KID、Private Stock Teamは、何度も打ち合わせを重ねます。
関係するさまざまな人々が技術と時間、知識や手間と情熱を傾けて生まれるギターが、お届けするPrivate Stockです。
どういったギターが生み出されるかは、このオーダー時に決まってしまいます。
弊社が長年培ってきたこれまでの豊富な製作実績に基づく経験と、信頼関係が活かされる瞬間です。
PRS社が長年培ってきたものは、素晴らしいギターを製作する技術だけではありません。
木材ディーラーと良好な関係を築き上げることで、優先的に供給してもらえるよう努めています。
また優秀な専属スタッフが世界各地を駆け巡り、日々良材を求めています。
Private Stockに使用される材はPRS社が入手する材の中でもほんの一握りの特級グレードの材であり、
その希少性は筆舌に尽くし難いものです。
各サイズにカットされ、グレード分けされた材はじっくりと時間をかけ乾燥を行った後に棚に保管され、
使用される時を静かに待っています。
Private Stockに使用される材は杢目とトーンの両立ができていなければなりません。
そのため非常に厳しくチェックがなされ、少しでも条件に満たないものは取り除かれます。
トップ材にはメイプルの他、コア、ブビンガ、レッドウッド等のエキゾチックウッドも用意されています。
ボディ材にはマホガニーの他、アルダー、アッシュ、コリーナ等の各種木材が用意されています。
PRS社が保有する膨大な木材のうち、Private Stock用のネック材は特に厳選されたトーンウッドのみを取り揃えております。
PRS氏がセミナー等で材を叩いて(タッピングと言います)いるのをご覧になった方も多いと思います。
ギターの音質の大部分を担うネックに必要な、硬質で「カンカン」と乾いた明るく響く材が用意されています。
マホガニー、メイプルをはじめとして、コリーナ、ローズウッドといったPRSではおなじみの材から希少なエキゾチックウッドまで、豊富な種類からセレクトできます。
美しいインレイワークもPrivate Stockならでは。
PRS社が保有するハイグレードで色とりどりのシェル(貝)や鉱石、貴石、GoldやSilverからお選びいただけます。
また、インレイの外周をシェルやGold、Silverで囲む《Outline》や、ボディやネックの外周を囲む《Purfling》加工を施すことも可能です。
あなただけのオリジナルのインレイも製作可能です。